撮影に使用したフィルム
オールドレンズLEITZ SUMMICRON-C 1:2/40をMINOLTA CLEに装着して撮影しました。
通常はISO400のフィルムを使用していますが、今回はISO125のモノクロフィルム、ILFORD イルフォードFP4 PLUSを選択。
今回の撮影では被写体に近づいて背景をぼかすために絞り値をf5.6としました。ISO400のフィルムを使用して絞り値f5.6で撮影すると、古いカメラでは高速シャッタースピードに対応できません。そのため、シャッタースピードを低速にするために感度の低いISO125のフィルムを選びました。
製品説明
微粒子、標準コントラスト、優れたシャープネスを備えた万能黒白フィルム。
良好な撮影条件でほとんどの撮影用途に適しています。特徴
イルフォード PHOTO » FP4 PLUS (ilford.co.jp)
中庸感度 ISO125
微粒子、優れたシャープネス
フィルム現像液の希釈率と現像時間
現像液の目的別希釈率 | |
---|---|
粉末現像液 | |
最高品質 | ID-11(stock) |
最大シャープネス | ID-11(1+3) |
ワンショット利便性 | ID-11(1+1) |
現像時間 | ||||
---|---|---|---|---|
希釈率 | 50/18(EI) | 125/22(EI) | 200/24(EI) | |
ID-11 | 原液 | 6分30秒 | 8分30秒 | 10分 |
1+1 | 8分 | 11分 | 15分 | |
1+3 | 17分 | 20分 | ー |
作例
作例の状況は以下の通りです。
天候は強い日が差しのない明るい薄曇り。
絞り値は被写体に近づいた時に背景がぼけるようにf5.6、暗い日陰に入った時はf4としました。すべて絞り優先AE設定で撮影しました。
現像はイルフォードID-11の原液を公式データシート通りの8分30秒。定着液にはイルフォードラピッドフィックスを使用しました。
まとめ
イルフォード公式サイトでのFP4 PLUSの商品説明通りのフィルムです。
今回の撮影では特にシャープネスが優れていると感じました。デジタルカメラで見られるガチガチのシャープさではなく、シャープさの中に滑らかさも感じられます。公式データシートには現像液の希釈を1+3にすると最大シャープネスが得られるとあったので、現像液の希釈の違いも今後検証してみたい。
ほどよいコントラストも好印象です。今回の撮影時の天候は柔らかい明るさの薄曇りであり、光の条件が良かったことも加味されています。
粒子も穏やかです。イルフォードDELTA 400の荒々しい粒子に見慣れていたせいか、このフィルムの微粒子はとても新鮮です。
オールドレンズ”LEITZ SUMMICRON-C 1:2/40”との相性も抜群です。レンズの高い解像度とフィルムのシャープネスが、すっきりとした美しい写真を作り出してくれます。
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