モノクロフィルム現像は自分でできます、処理薬品を揃えましょう

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モノクロフィルム現像に必要な処理薬品を揃えましょう。
必要最低限の処理薬品は現像液と定着液です。これらの2つの薬品を揃えれば現像を行うことができます。
必要に応じて、停止液・水洗い促進剤・水切り剤も揃えるようにしましょう。

必要な処理薬品

モノクロフィルムの現像に必要な薬品を揃えましょう。
一般的に必要な薬品は、現像液・停止液・定着液・水洗い促進剤・水切り剤です。
ここでは、上記の薬品のうち、現像液と定着液のみを使用します。

水洗い促進剤は不要です。なぜなら定着液にイルフォードのRAPID FIXERを使用すれば、水洗いにかかる時間は流水ですぐに終わるからです。

また、水切り剤も不要です。なぜならフィルムについた水滴を切っても乾燥時間短縮されず、フィルムに水滴の跡形が残ることもありません。スポンジでフィルムを拭くのも不要です。

薬品のメーカーを揃える必要はありませんが、フィルムのメーカーと処理薬品のメーカーを揃えておくと、公式のデータシートが公開されているため、処理時間などを気にすることなく、安心してフィルムを現像することができます。

現像液

イルフォード シルバークローム D76
汎用性が高く、一般的なフィルム現像処理に対応する現像液です。

特徴

  • 微粒子粉末現像剤
  • リールタンク、皿現像、ロータリータンク処理に適した少量処理用現像剤
  • 全てのフィルムで優れた結果を生み出す微粒子現像剤です
イルフォード PHOTO » シルバークローム D76

    溶解方法

    この現像剤は1剤粉末タイプで、準備がとても簡単です。

    1. 約800mlの50℃の温水に粉末現像剤を全量加えます。
    2. 溶けるまでよく撹拌します。
    3. 最後に水を加え、1リットルの現像液を作ります。

    処理能力

    原液の場合、1リットルあたり約10本のフィルムを現像できます。

    保存方法と注意点

    作成した現像液は、劣化を防ぐため専用の保存瓶に移し替えて保管します。保存可能期間は以下の通りです

    • 原液:6ヶ月
    • 使用液:24時間

    ただし、現像液を希釈した場合は保存せず、使用後すぐに廃棄してください。保存期間を過ぎた現像液は、現像結果に影響を与える可能性があるため、必ず期間内に使い切りましょう。

    定着液

    イルフォード|ILFORD フィルム・印画紙兼用定着剤(液体/5リットル用) RAPID FIXER[RAPIDFIXER]

    価格:2,720円
    (2023/6/21 13:53時点)
    感想(0件)

    使いやすく便利
    一般的な感材だけでなくテクニカル感材にも適しています
    硬膜剤と併用しないでください
    1:4 または 1:9 で希釈

    イルフォード PHOTO » ラピッド フィクサー (ilford.co.jp)

    イルフォード社の定着液です。黒白フィルムと印画紙を兼用して定着液として使えます。
    フィルムの定着用の場合の希釈率は1:4で、5リットル分となります。

    定着液の温度は現像液と同じ温度、または現像液温度のプラス・マイナス5度以内に保つようにします。
    定着時間は2~5分。攪拌は現像と同じ方法で行います。最初の10秒間でタンクを上下に反転させ、さらに1分ごとにタンクを上下に反転させます。攪拌した後はタンクを叩き、リール内の気泡を取り除きます。

    定着後はフィルムを水洗して定着時の副生成物などを取り除きます。処理温度のプラス・マイナス5度以内の温度の流水で2~5分間フィルムを水洗します。

    リールタンクの場合は、次の洗浄方法でより早く、より少ない水量で長期保存に適したネガを作成することができます。定着後、処理液温度のプラス・マイナス5度以内の水をリールタンクに3回入れ替えます。1回目は5回、2回目は10 回、3回目は20回タンクを上下反転させ、水を排出します。

    まとめ

    モノクロフィルムの現像は、必要薬品として現像液と定着液の2種類を揃えるだけで始めることができます。インターネット通販などで手軽に入手できます。現像液は2種類の薬品を溶かすだけで、複雑な調合は不要です。定着液は希釈するだけです。
    まずは、この2種類の薬品を揃えてモノクロフィルム現像を始めましょう。

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