余暇としてのモノクロフィルム撮影Rolleiflex【作例あります】

余暇としてのモノクロフィルム撮影

モノクロフィルム価格が高騰しています。
それでも、フィルムが今も製造、販売されていることは、モノクロフィルム撮影を続けたい人にとってはありがたいことであります。
フィルムが製造、販売されている間は、カメラが高価な文鎮にならずに済んでいます。モノクロフィルム値段の高騰は、「フィルム1本は500円くらいの世代」、「モータードライブでバンバン撮る人」にとっては悲報でしかありません。しかし、「モノクロフィルム1本が2,000円超えが通常な世代」、「一カットずつゆっくり丁寧に撮りたい人」から見ると、フィルム代の高騰だけにとらわれていないのではないでしょうか。
モノクロフィルム価格の高騰だけに一喜一憂せず、余暇としてのモノクロフィルム撮影を楽しみましょう。

使ったカメラとフィルム

使用したカメラは、Rolleiflex 2.8E (Planar 80mm f/2.8) というモデルです。このカメラには、多くの愛好者がいるカール・ツァイス製レンズが搭載されており、所有欲を満たすことができます。
また、このモデルにはセレン式の露出計が搭載されています。しかし、後付けのものであるため、カメラボディのデザインに違和感を覚えます。

使用したフィルムは、イルフォード ILFORD 社のXP-2 400のブローニ版で、このフィルムはカラー現像が可能です。フィルムを包んでいる銀色の袋が、まるでお菓子を包んでいるようで可愛らしく見えます。
今回は、フィルム現像、データ化、そしてCD入力仕上げとします。

費用はいくらかかったか

今回かかった費用は、フィルム代、フィルム現像、データ化、CD入力を含めて3,130円となりました。
なお、このイルフォード(ILFORD)社のXP-2については、一部の写真店ではフィルム現像を受け付けていない場合もある上に、ブローニ版の場合は1週間程度かかることもあります。

他の余暇にかかる費用と比べてみて

カメラ以外の余暇活動に使う金額は以下のようになります。

8位：オートキャンプ 9,480円
9位：スノーボード 8,390円
10位：遊園地、テーマパーク 8,240円

公益財団法人生命保険文化センター余暇活動に使う金額はどれくらい？

10位までしかありませんでしたが、モノクロフィルム撮影は10位の遊園地、テーマパークの8,240円よりも安い費用で楽しめます。

作例

日本真珠会館。直線や平面を多用した、シンプルなモダニズム建築スタイルです。
建物の外壁は1階部分は黒くて2階以上は白く、張り出した庇、窓が直線と平面を織りなしているのが特徴です。
残念ながら老朽化のため、2023年3月に閉鎖されました。神戸を象徴するモダニズム建築のひとつとして、存続されることを願います。
写真の作例としては左下に一方通行の”ここから”の文字が入ってしまっていることが残念でした。

「神港ビルヂング」という建物です。
当時は「ビル”ヂ”ング」という表記が一般的だったようです。また、同じ時期に建てられた近くのビルでも「ビルヂング」という表記が見られます。
このビルの特徴は、屋上の装飾された塔屋です。塔屋の細かい装飾を写し撮れています。よく写るレンズです。

豪快にレンズフレアが写り込んできてます。
日光は正面ではなく右からで、日光の強い光が入らないように日陰から撮影しましたが、それでもこれだけフレアが入ってしまいます。
壁にある細かいデザインのレリーフを写し撮れています。よく写るレンズです。

自転車は好きな被写体のひとつです。
自転車は愛おしく、また、遠い懐かしさを感じさせます。モノクロにするとなおさらそう感じます。

被写体がショウウィンドウの時は、もうシャッターを切るだけ。それだけでおしゃれな感じの写真が仕上がります。

まとめ

モノクロフィルムを使い撮影と散歩という有意義な余暇を過ごすことができます。
モノクロフィルム価格だけを見ると2倍、4倍と高騰している現状は趣味の観点から見ると悲観的になります。しかし、フィルム代、現像代、データ化までの合計料金を、他の余暇と比べてみるとお手頃な余暇に見えてきます。モノクロフィルム価格の高騰に一喜一憂せず、意外と安価で楽しめる余暇としてのフィルム撮影をしましょう。

ハッセルブラッドで撮影した作例もありますので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。この記事を読んで、ハッセルブラッドというカメラに興味を持っていただければ幸いです。

イルフォード ILFORD 社のXP-2 400について解説した記事です、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。