
ILFORD イルフォード Sprite 35-IIはフィルムを詰め替えれられるトイカメラです。
トイカメラがどのような描写をするか気になるところではないでしょうか。
カラーフィルムKodak ULTRAMAX 400で撮影した作例を掲載しています。

撮影を終えて、ILFORD イルフォード Sprite 35-IIの次のような特徴がわかりました。
- トイカメラといえども、意外とよく写るカメラです。
- やはり、晴れの日の順光でよく写ります。
- 曇りや、晴の日でも日陰では露出不足になります。
- 中心部の解像度は良く、周辺部画像は不鮮明になり、光量も落ちます。
- 写真の中央に主役を配置する日の丸構図が最適です。

では、作例をご覧ください。

作例

参拝客が少なかったので、本殿全体を安倍晴明公像を入れて撮ることができました。
写真中央部は画質がいいです。鈴、鈴緒、御神灯が鮮明にシャープで撮れてます。
写真周辺部が外へ流れるように画質が落ちていますが、中央部に目がいく効果があります。

金色の鮮やかな神額が印象的でシャッターを切りました。
想像以上に鮮やかにシャープに写し出されました。

隅櫓。
逆光気味だったがフレアがはいっていないません。手でレンズ前をレンズフードのようにかざした効果かあったようです。
後光をさした櫓から周辺へ光量が落ちていきます。

かなり露出不足のように写っていますが、まだ、日が高い時間帯です。
このILFORD SPRITE 35-IIでは、路地の日陰ではこれだけ暗く写ります。
その分、蛇の目の白が鮮やかに写せました。
番傘裏側の照明がなければ、ボツのカットになっていたでしょう。

街灯、無機質なプラスチック製のLEDライトではなく。
街灯ひとつとっても、”京都”という感じです

水面の青がきれいでシャッターを切りました。
このフィルムKodak ULTRAMAX 400は青が印象的に引き出されるようです。
中央部はさくらが写りこんでいるのでしょうか。
周辺部の雑草や看板は周辺光量が落ちることでうまく隠せました。

大きな空にぽつんと建物を入れる構図を気に入って撮っています。
建物の色合いがおもちゃちっくに撮れて雰囲気が出ました。
壁のレリーフもきれいに表現されてます。

光のシャワーです。
新幹線のフォルムが見えますか?
多重露出ではありません。
少し西日が強いかな思いながらシャッターを切ったら、ちょっとどころが全体に豪快なフレアが入りました。
仕上がりが読めないのもトイカメラのおもしろさかもです。

特段見るべき写真ではありませんが、ただ、ノーファインダーで撮ったということだけです。
駅から隣接するホテルまでの渡り廊下で撮影したのですが、ここは背の高さまでガラス張りになっていて、腕を頭の上に伸ばしてシャッターを切ってます。
ノーファインダーの割に水平が取れて、駅名表示も中央に収められました。

これもぽつんと建物を入れる構図にしています。
中央の十字架、鐘塔はよく写っています。これもまた、周辺に向かって光量が落ち、鮮やかなブルーのグラデーションとなりました。
まとめ
ILFORD イルフォード Sprite 35-IIにカラーフィルムKodak ULTRAMAX 400を詰めて撮影した作例でした。
トイカメラといえども、意外とよく写るカメラです。特に晴れの日の順光でよく写ります。
中心部の解像度はとても良く、周辺部画像は不鮮明になり、光量も落ちるところから、写真の中央に主役を配置する日の丸構図が最適です。
ただし、曇りや、晴の日でも日陰では露出不足になります。人の目に感じる以上に暗く写ってしまいます。
シャッタースピードが1/120秒で固定になっていますが、古いコンパクトフィルムカメラにあった、”晴”、”曇”マークで切り替えられたように、1/60秒あたりのシャッタースピードが追加されれば、もっと撮影できる場面が広がりそうです。
いかがでしたでしょうか。
ILFORD イルフォード Sprite 35-IIで撮ったモノクロ写真の作例もありますので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。