カールしたフィルムのスキャンにはガラスネガキャリアが有効です

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フィルムを自宅で自分でデータ化する際に、カールしたフィルムではデータ化するとき平面性が保てない、フィルムホルダーでコマの外側が欠けてしまう悩みを持っていませんか?
そんな時は、”ガラスネガキャリア”が解決してくれます。
2枚のガラスでフィルムを挟み込むことで平面性が保たれ、また、フレームがないのでコマの外側が欠けることなくフィルムをデータ化できます。

 

カールしたフィルムはデジタイズがやりにくい。

ガラスネガキャリアが解決してくれます

  • 2枚ガラスでフィルムを挟み、フィルム面の平面性を保ちます
  • フィルムコマの外側まで欠けることなくデータ化できます

フィルムをデータ化する際に、ガラスネガキャリアを使用することは、画質の向上、高い信頼性など、多くのメリットがあります。本記事では、ガラスネガキャリアを使用することでもたらされるメリットを詳しく説明します。
また、このキャリアを使用する際の注意点も書いていきます。どうぞご一読いただき、フィルムをデータ化する時にガラスネガキャリアを使うメリットを理解してください。

写真AC / 作者: まるうさん

ガラスネガキャリアを使うことのメリットの紹介

フィルムを平面に保てる

ガラスネガキャリアは、二枚のガラスでフィルムを挟み込む引き伸ばしプリント用のネガキャリアです。
ガラスネガキャリアを使用する大きなメリットは、ネガをガラスで挟み込むことでフィルムを平面に保ちスキャンすることができます。
現像されたフィルムはかまぼこ状や巻き取り癖のカールが付いていることがあります。カールが付いているとスキャン時のフィルムの平面性が取れずにピントが狂うことがありますが、ガラスネガキャリアを使うことにより防ぐことができます。

ノートリミングでデータ化できる

また、ガラスネガキャリアを使うことにより、ノートリミングでデータ化することができます。
フィルムの四隅を一コマずつ抑えるフィルムホルダーでは、コマのフルサイズより少し小さめのフレームとなっており、コマの端がカットされます。
ガラスネガキャリアではフレームがないのでコマの外側までデジタイズでき、撮影されたコマをカットされることなく表現することができます。

HASSELBLAD 500 C/M / ILFORD HP5 PLUS

HASSELBLAD ハッセルブラッドで撮影すると、左側の未露光部分にノッチと呼ばれる小さな三角形の切り込みが入ります。ガラスネガキャリアを使うことにより、未露光部分までノートリミングでスキャンが可能となり、このノッチの特徴までスキャンすることができます。

ガラスネガキャリア使用時の注意点

ほこりを取り除く

自宅で自分でフィルムをデータ化する際に一番注意することはほこりが付かないようにすることです。ガラスネガキャリアを使用する場合はフィルム面のほこりだけでなく、ガラスの内、外側のほこりにも注意が必要です。
目につかない小さなほこりでも、引き伸ばしされることにより大きく目立つことになります。また、ほこりがあると修正作業に時間が取られることにもなります。
フィルムのデータ化にはほこりは大敵です。ほこりの少ない環境で作業し、ブロアで充分にほこり取りをするようにしましょう。

ニュートンリングが現れる場合がある

ガラスネガキャリアでスキャンすると、ニュートンリングと呼ばれるリング状の縞が現れる場合があります。キャリアに挟んだ時ではニュートンリングの発生は確認できず、スキャン後のモニターでの大写しで発生に気が付きます。
アンチニュートンリングを謳っているキャリアをお勧めしますが、この場合でもニュートンリングが発生する場合があります。これはフィルムに湿気が原因で発生するとも言われていますので、フィルムが乾燥した状態でキャリアに挟むようにします。

破損に気を付ける

最後に、ガラス製ということで破損には気を付けてください。
二枚のガラスを重ねると思いの外強く圧着されます。重ねたガラスを離す際はけがをしないようにしてください。

まとめ

自宅で自分でフィルムのデジタル化する際にガラスネガキャリアを使用することは、画質の向上や信頼性の高さなど、多くのメリットがあります。
また、ほこり、破損には必要な注意を払うことが重要です。
ガラスネガキャリアを使用するメリットを享受してフィルムのデジタル化を楽しんでください。

以下の記事では「SILKYPIXを使ったカラーネガフィルムのネガポジ反転」について解説しているので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。

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