COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical で撮影してみました。【作例あります】

コンパクトな外装に先鋭な光学系を実装

https://www.cosina.co.jp/voigtlander/vm-mount/color-skopar-28mm-f2-8-aspherical-type-ii/

新たにコシナから28mmの新レンズが発売されましたので、それを使用してみました。
このレンズにはMマウントかL39マウントのバリエーションがあり、更には繰り出し式フォーカスと直進式フォーカス、そして黒色と白色という6種類の選択肢が用意されています。こうした多岐にわたる新品レンズの選択肢は、購入者とって非常にありがたいものです。
外観はレトロなスタイルで、2つの異なるタイプが提供されています。タイプIはコンパクトでありノスタルジックな質感を持つ繰り出し式フォーカスタイプです。一方、タイプIIはクラシックモダンなデザインが特徴で、アルミ外装を採用により106gと軽量な直進式フォーカスとなっています 。

6種類の中から選んだのは、白色の直進式フォーカスタイプ。L39マウント一択で決まりと思っていましたが、自分好みの直進式フォーカスは残念ながらMマウントのみでした。パンケーキタイプの鏡胴レンズは捨てきれませんでした。
黒色のレンズを手持ちのボディの黒色に合わせたかったのですが、距離や絞り値の文字が白色のせいで膨張して見え、野暮ったく見えてしまう。そのため今回は白色を選択しました。白色の方がレトロな雰囲気も感じられるからです。

操作性の良いフォーカシングレバーによって、適度なトルクを感じながら滑らかなに細かいピント調整が可能です。レバーはフォーカスリングやフォーカスレバーよりも使いやすい。またズミクロン35mm F2を思わせる要素もあり、これも気に入っている。

タイプIIはアルミ外装とコンパクトな全長で、とにかく軽量です。店頭で手にした瞬間に「軽っ」と声が出そうになるほどでした。
小さなボディのminolta CLEに装着してみると、バランスよく収まります。手持ちでよく撮影に使用するM-ROKKOR 28mm F2.8はやや胴長で、CLEに装着するとバランスが悪いと感じていたが、これで解決です。

サイズのコンパクト化ではコシナのサイトによると、ウルトロンビンテージ28mmF2と同等の性能に収めながら、F2.8にすることで全長が36mmから23.5mmと2/3のサイズにできたと説明があった。

さらに、コンパクト化のメリットとして、撮影時にファインダーに入り込まないという説明もあった。スナップ撮影では厳密なフレーミングを求めているわけではないが、すっきりとした視界でファインダーを覗けることはストレスを軽減させます。この特徴は、一体感のあるねじ込み式の専用フードを装着した時も同様で、視界が遮られることはありません。

コンパクトかつ軽量なレンズで、軽快なスナップ撮影に最適です。
さらに、クラシカルな雰囲気を味わいつつ現代的な絵が得られ、オールドレンズとは異なる趣があります。
しっかりとしたメリハリのある画像が得られ、それはフィルムをデジタイズしてLightroomに取り込んだ瞬間から明らかです。これはネガポジ反転させる前から伝わってきます。暗室で印画紙に写し出されたときに感じるものと非常に良く似ています。

ピントと露出さえ間違えなければ、素晴らしい写真が撮れるという自信を与えてくれるレンズです。