モノクロフィルム現像は自分でできます、処理薬品を揃えましょう

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モノクロフィルム現像に必要な処理薬品を揃えましょう。
必要最低限の処理薬品は現像液と定着液です。これらの2つの薬品を揃えれば現像を行うことができます。
必要に応じて、停止液・水洗い促進剤・水切り剤も揃えるようにしましょう。

必要な処理薬品

モノクロフィルムの現像に必要な薬品を揃えましょう。
一般的に必要な薬品は、現像液・停止液・定着液・水洗い促進剤・水切り剤です。
ここでは、上記の薬品のうち、現像液と定着液のみを使用します。

水洗い促進剤は不要です。なぜなら定着液にイルフォードのRAPID FIXERを使用すれば、水洗いにかかる時間は流水ですぐに終わるからです。

また、水切り剤も不要です。なぜならフィルムについた水滴を切っても乾燥時間短縮されず、フィルムに水滴の跡形が残ることもありません。スポンジでフィルムを拭くのも不要です。

薬品のメーカーを揃える必要はありませんが、フィルムのメーカーと処理薬品のメーカーを揃えておくと、公式のデータシートが公開されているため、処理時間などを気にすることなく、安心してフィルムを現像することができます。

現像液

イルフォード|ILFORD フィルム用超微粒子現像剤(1リットル用) PERCEPTOL

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(2023/6/21 13:57時点)
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感度を落とさずに微粒子ネガを作成
低感度および中庸感度のフィルムに最適
原液を使用するか、1:1 または 1:3 に希釈可能

イルフォード PHOTO » アイディ-11 (ilford.co.jp)

現像液の調合はとても簡単です。
40度の温水にA剤を入れ、撹拌して溶かします。次にB剤を加え、撹拌しながら溶かします。薬品は一度に全てをビーカーに入れるのではなく、少しずつ投入し、薬品が溶けたことを確認しながら加えていきます。
最後に水を加えて1リットルの現像液が完成します。

作成された現像液は劣化しないように、現像液用の瓶に移し替えて保存します。現像液の保存期間は、密閉容器に全量入っている場合で 6ヶ月、密閉容器に半分の量が入っている場合で1ヶ月です。
現像の仕上がりに影響するので保存可能期間内に使い切るようにしましょう。現像液を希釈して使用した場合は、保存せず廃棄します。

定着液

イルフォード|ILFORD フィルム・印画紙兼用定着剤(液体/5リットル用) RAPID FIXER[RAPIDFIXER]

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使いやすく便利
一般的な感材だけでなくテクニカル感材にも適しています
硬膜剤と併用しないでください
1:4 または 1:9 で希釈

イルフォード PHOTO » ラピッド フィクサー (ilford.co.jp)

イルフォード社の定着液です。黒白フィルムと印画紙を兼用して定着液として使えます。
フィルムの定着用の場合の希釈率は1:4で、5リットル分となります。

定着液の温度は現像液と同じ温度、または現像液温度のプラス・マイナス5度以内に保つようにします。
定着時間は2~5分。攪拌は現像と同じ方法で行います。最初の10秒間でタンクを上下に反転させ、さらに1分ごとにタンクを上下に反転させます。攪拌した後はタンクを叩き、リール内の気泡を取り除きます。

定着後はフィルムを水洗して定着時の副生成物などを取り除きます。処理温度のプラス・マイナス5度以内の温度の流水で2~5分間フィルムを水洗します。

リールタンクの場合は、次の洗浄方法でより早く、より少ない水量で長期保存に適したネガを作成することができます。定着後、処理液温度のプラス・マイナス5度以内の水をリールタンクに3回入れ替えます。1回目は5回、2回目は10 回、3回目は20回タンクを上下反転させ、水を排出します。

まとめ

モノクロフィルムの現像は、必要薬品として現像液と定着液の2種類を揃えるだけで始めることができます。インターネット通販などで手軽に入手できます。現像液は2種類の薬品を溶かすだけで、複雑な調合は不要です。定着液は希釈するだけです。
まずは、この2種類の薬品を揃えてモノクロフィルム現像を始めましょう。

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